子どもの矯正、
親が後悔しないために
第1章
目次 ▾
PDFダウンロード
CHAPTER 01保護者が最初に知っておきたいこと

矯正を始めるタイミングは
「症状」によって違う

「何歳から始めればいいの?」―この質問に、一つの答えはありません。お子さんの歯の状態によって、適したタイミングが変わるからです。

「気になった時」が、来院のタイミング

「なんとなく気になってきた」―その感覚が来院のサインです。
医師である私たちが一番避けたいのは、治療で介入できる時期を過ぎてからの来院です。早すぎて損をすることはありません。「少し早いかな」の段階でも、その時点の状態を診てタイミングを判断してもらえます。

相談開始タイミングの目安
3歳ごろ〜
受け口は
早めに相談を
6〜9歳ごろ
子どもの矯正を
始めるのに適した時期

受け口は3歳ごろから

下の歯が上の歯より前に出ている状態。他の歯ならびとは異なり、3歳ごろから始めると簡単な装置で短期間に改善できる場合があります。治療が長期化しやすいため、早めの受診を。「まだ乳歯だから」と様子を見がちですが、早めの受診が大きな問題を防ぐことがあります。

それ以外は6歳がひとつの目安

ガタガタ・すきっ歯・出っ歯など。永久歯が生え始める6歳前後が目安です。「6歳で必ず」ではなく、気になった時点で相談を。「まだ早いね」となれば半年後に再確認を。開始時期は矯正医が判断するので、「早すぎるかな」と遠慮する必要はありません。

小児矯正の開始は、小学校3年生(9歳)ぐらいまで
「子どもの矯正」を始めるのに適しているのは、目安として小学校3年生(9歳)ごろまで。

「子どもの矯正」と聞くと中学生・高校生も含まれると思われがちですが、矯正治療の観点では少し異なります。なぜ小3(9歳)ごろが境目になるのか―その理由は、第2章でお伝えします。

治療期間は「目安」であることを知っておく

「何年かかりますか」という質問はとても自然なものです。目安としての期間はお伝えできますが、実際には患者さんごとの骨格・生活習慣・成長の違いによって、年単位で前後することがあります。

大切なのは、期間そのものよりも「歯の状態が治療の完成に達しているかどうか」です。その点を事前に理解しておくと、医師が考えている治療終了のタイミングと認識のずれが生じにくくなります。

※本書は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療方針を示すものではありません。お子さんの状態については、矯正歯科を専門とする歯科医師にご相談ください。